基盤構築プロジェクト

基盤構築プロジェクトでは、次の3つの次世代プロジェクト推進しています。
その他、地域の取り組みとして、未病改善国際評価技術センターの構築などに取り組んでいます。

次世代
プロジェクト
1
細胞膜センサ技術の開発

  • KISTEC人工細胞膜システムグループでは、これまで細胞膜をマイクロチップ上に作製する「人工細胞膜チップ」の研究開発を行いました。その中で、細胞膜が潜在的に有する超高感度・高選択性センサの機能を活用した「細胞膜センサ」を提案し、その概念実証を行いました。
    本プロジェクトでは、次世代ヘルスケアを支える「超早期診断技術」として、「様々な分析対象分子」を「正確・迅速・簡便」に「いつでも・どこでも」計測できるセンサ技術の事業化へ向けた基盤構築を進めます。

次世代
プロジェクト
2
腸内細菌叢の革新的制御技術開発

  • 近年、腸内細菌叢を含む腸内環境全体のバランスが健康維持や疾患予防において重要であることが分かってきました。個々の腸内細菌が果たす役割は少しずつ明らかになっていますが、全ての細菌が培養できるわけではなく、生体にどのような影響を与えるのかまた不明点も多くあります。
    本プロジェクトでは、腸内細菌の新規培養技術を確立し、一つでも多くの腸内細菌の単離培養を試みます。健康増進効果をもたらす腸内細菌はサプリメントや機能性食品へと応用し、一方、病気の発症につながるような腸内細菌は創薬の標的とします。これらを適切に活用し、個人の腸内環境を最適化する「腸内環境正常化手法」の確立を目指します。

次世代
プロジェクト
3
糖尿病等未病改善のための解析ツール開発

  • 最近、腸内細菌と生活習慣病との関連が動物やヒトで報告され、腸内細菌の重要性が指摘されています。
    本プロジェクトでは糖尿病をモデルケースとして、食事・身体活動量などの把握と腸内細菌のメタゲノム解析による包括的なデータに遺伝的背景を加味した、統合データベース作成と新しい解析ツールをモジュールした解析ソフトウェアの開発を行います。本プロジェクトの実施により解析プラットフォームを構築し、 糖尿病以外にも腸内環境のバランスの乱れが関与する様々な疾患等への適用を目指します。