事業概要

平成30年8月、KISTEC及び神奈川県は、文部科学省「地域イノベーション・エコシステム形成プログラム事業」に採択されました。
文部科学省の地域イノベーション・エコシステム形成プログラムとは、「社会的インパクトが大きく地域の成長とともに国富の増大に資する事業化プロジェクトを推進することで、日本型イノベーション・エコシステムの形成と地方創生の実現を目指す」プログラムです。
超高齢社会に先駆的に挑戦する「ヘルスケア・ニューフロンティア」の実現に向け、KISTECを中心とした事業化支援体制の下、大学等と連携して、リーディングベンチャーの創出・成長を中心に、神奈川らしいイノベーション・エコシステムを具体化します。

基盤構築プロジェクト

事業化プロジェクト1では、高分子ゲルを応用した自律型のインスリン供給機構とマイクロニードル等の低侵襲皮下導入技術を融合した「貼るだけ人工膵臓」を開発し、糖尿病のアンメットメディカルニーズ(長期的な血糖管理・低血糖の回避等)を解決します。
事業化プロジェクト2では、自己組織化により「毛包原基」を大量(5,000個以上)作製する革新的技術を基盤として、安全性・コスト面に優れた脱毛症の根本的な治療法となる毛髪再生医療の実現を目指します。
次世代プロジェクトでは、細胞膜センサを利用した超早期診断技術、腸内細菌叢の制御技術・未病改善ツールを開発し、さらに新規テーマの発掘等も進めます。

事業プロデューサーご挨拶

神奈川県は、超高齢化社会の到来という世界的課題に対応するため、ヘルスケア・ニューフロンティア(HCNF)に総力をあげて取り組んでいます。本プログラムでは、このHCNFの先導役として、KISTECが保有する世界No.1のコア技術をベースに、強力な研究開発体制および事業化支援体制を構築して、ベンチャー企業の創出・成長やイノベーション・エコシステムの構築を進め、世界的な新市場・新産業の創出につなげます。
馬来 義弘 まき よしひろ
事業プロデューサー
馬来 義弘